さてさて、昨日、一昨日と雪山の景色の素晴らしさやその楽しみ方等をご紹介したわけですが、やはり天候が悪くなった時のことにも少しふれておきましょう。
天候が良い時には、白く輝く大地に青く遠く広がる空、どこまでも見通せるような展望が広がるわけですが、その一方、吹雪いてきた時には体感温度が一気に下がり、視界不良そしてホワイトアウト。
こうなってくると一気に緊張感が高まります。
それも、登り始めはいい天気だったのに、天候が急変してきたなんてことは良くあることで、雪山に行く限りはそんなこともあるものだとの認識の上で、スタートするしかありません。
【2012.1.4 西穂高・丸山】
冬の西穂高岳は西穂独標までを目指しましたが、西穂山荘を出て稜線に出たところで、吹雪いてきました。
吹雪によってトレースは消え、前を歩く人さえすぐに見えなくなっていきそうです。
この日は、丸山まで登ったところで、西穂独標までの登頂を断念。引き返してきました。
【2012.3.11 氷ノ山】
昨日も紹介した氷ノ山ですが、こちらはホワイトアウトの状況。
起伏の少ないのっぺりとした山頂付近で、こうも吹雪かれてくれば、まったく進む方向がわかりません。
さらに、前後を行く人を見失ってしまえば・・・。
山に行くのに地図とコンパスは必携ですが、こうなってくるとなかなか難しいものがあります。
まず、地図を読むには現在地がわからなければなりません。
天候が良ければ、周りの景色、遠くに見える山、起伏の形状等を地図と照らし合わせながら、現在地を推し量るのですが、視界が利かないとまったくあらぬ方向に進んでいることがあります。
どこをもって遭難と呼ぶのかは難しいところもあるでしょうが、道迷いは遭難の第一歩でもあります。
危険だと感じた時に、何より大切なのが、冷静でいられること。
あとは、装備と体力。
冷静でいられないと言うことは、このままではどうにかなってしまうんじゃないかと、悪い方向に考え、とにかく早く下山しようと突き進んでしまうことになってしまいます。
どんな場合でも、どんな場所でも1日や2日ぐらいは何とかできるような装備、食料、体力があると自分でわかっていれば、焦ることもなくなってくるはずです。
体力をすぐにつけると言うことは、難しいかもしれませんが、装備を充実させることや食料を多めに持っていく何ていうことは、明日からでもできるはずです。
雪山では、重いからといってむやみに荷物を減らすことは、お勧めできません。
【2012.4.1 大山】
こちらは、鳥取県の大山。
春山登山として、多くの人が登っていましたが、ひとたび吹雪きだすと、あっという間に視界はなくなってしまいました。
この時は、3月の氷ノ山での教訓から、竹の枝の先にテープを巻いた道しるべを作って、登りの時に挿しながら歩いてきました。
役に立ったのかどうかはわかりませんが、少なくとも安心感が増したのは事実です。
ただ、帰りに抜き取っていくと、これを頼りに登ってきた人には、申し訳ないなあとの思いはありますが・・・。
経験を積むことによって、どのような状況にも対処することができるようになってきます。
ただ、こちらも体力をつけることと同じで、少しずつ積み重ねていくしかないでしょう。
たび忍 クリ
天候が良い時には、白く輝く大地に青く遠く広がる空、どこまでも見通せるような展望が広がるわけですが、その一方、吹雪いてきた時には体感温度が一気に下がり、視界不良そしてホワイトアウト。
こうなってくると一気に緊張感が高まります。
それも、登り始めはいい天気だったのに、天候が急変してきたなんてことは良くあることで、雪山に行く限りはそんなこともあるものだとの認識の上で、スタートするしかありません。
【2012.1.4 西穂高・丸山】
冬の西穂高岳は西穂独標までを目指しましたが、西穂山荘を出て稜線に出たところで、吹雪いてきました。
吹雪によってトレースは消え、前を歩く人さえすぐに見えなくなっていきそうです。
この日は、丸山まで登ったところで、西穂独標までの登頂を断念。引き返してきました。
【2012.3.11 氷ノ山】
昨日も紹介した氷ノ山ですが、こちらはホワイトアウトの状況。
起伏の少ないのっぺりとした山頂付近で、こうも吹雪かれてくれば、まったく進む方向がわかりません。
さらに、前後を行く人を見失ってしまえば・・・。
山に行くのに地図とコンパスは必携ですが、こうなってくるとなかなか難しいものがあります。
まず、地図を読むには現在地がわからなければなりません。
天候が良ければ、周りの景色、遠くに見える山、起伏の形状等を地図と照らし合わせながら、現在地を推し量るのですが、視界が利かないとまったくあらぬ方向に進んでいることがあります。
どこをもって遭難と呼ぶのかは難しいところもあるでしょうが、道迷いは遭難の第一歩でもあります。
危険だと感じた時に、何より大切なのが、冷静でいられること。
あとは、装備と体力。
冷静でいられないと言うことは、このままではどうにかなってしまうんじゃないかと、悪い方向に考え、とにかく早く下山しようと突き進んでしまうことになってしまいます。
どんな場合でも、どんな場所でも1日や2日ぐらいは何とかできるような装備、食料、体力があると自分でわかっていれば、焦ることもなくなってくるはずです。
体力をすぐにつけると言うことは、難しいかもしれませんが、装備を充実させることや食料を多めに持っていく何ていうことは、明日からでもできるはずです。
雪山では、重いからといってむやみに荷物を減らすことは、お勧めできません。
【2012.4.1 大山】
こちらは、鳥取県の大山。
春山登山として、多くの人が登っていましたが、ひとたび吹雪きだすと、あっという間に視界はなくなってしまいました。
この時は、3月の氷ノ山での教訓から、竹の枝の先にテープを巻いた道しるべを作って、登りの時に挿しながら歩いてきました。
役に立ったのかどうかはわかりませんが、少なくとも安心感が増したのは事実です。
ただ、帰りに抜き取っていくと、これを頼りに登ってきた人には、申し訳ないなあとの思いはありますが・・・。
経験を積むことによって、どのような状況にも対処することができるようになってきます。
ただ、こちらも体力をつけることと同じで、少しずつ積み重ねていくしかないでしょう。
たび忍 クリ
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HN:
たび忍 クリ
HP:
性別:
男性
職業:
旅行会社勤務
趣味:
登山・キャンプ・釣り・カヌー・旅行
自己紹介:
金融機関に勤めること14年。何を思ったかアウトドアに特化した旅行会社だ!と言うことで、旅行業界へ転身。2007年ゼロからのスタートを切った。
【渡航歴・旅行歴】
海外…中国、香港、韓国、インドネシア、フィリピン、インド、ネパール、マレーシア、シンガポール、ベトナム、オーストラリア、トルコ、ギリシア、モロッコ、エジプト、ケニア、イタリア、フランス、デンマーク、ノルウェー、カナダ、アメリカ合衆国、コスタリカ、ペルー、アルゼンチン、チリ
国内…北海道、青森、秋田、山形、福島、宮城、群馬、栃木、東京、千葉、神奈川、新潟、富山、石川、福井、長野、山梨、三重、奈良、京都、和歌山、兵庫、岡山、鳥取、島根、広島、山口、香川、徳島、愛媛、高知、福岡、長崎、佐賀、大分、熊本、宮崎、鹿児島、沖縄
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